まずは、私たちの仕事への取り組み方をご紹介します。
【測量・計測のコンセプト】Concept of Surveying
『フローティング・システム』
私たちは、従来の測量の思想を根底からくつがえす、画期的測量メソッド「フローティング・システム」を開発し、このシステムを用いて測量業務を行っております。
この「フローティング・システム」は、柔軟性と拡張性に優れ、機器の精度向上がそのまま誤差の縮小につながります。
従来のトラバース測量と違い、全てのポイントをダイレクトに測定・管理できるため、円形・楕円形・らせん形などRを含む構造物や、フリーハンドで描かれたような特殊な形状の構造物でも、通常建物と全く同じ精度で、つまり高精度な測量が可能です。
「フローティング・システム」こそ、関技の圧倒的高精度の源泉です。
『GPS』
今ではおなじみになったGPSですが、私たちは早くからその可能性に着目、利用方法を研究・実践してまいりました。
例えば、高層ビルの基準点管理にGPSを活用し、大きな成果をあげています。
『Leica』
関技では計測機器に投資を惜しみません。その端的な例が、「ライカ」社製機器の実戦投入です。
(GPSに「SR530」、三次元測距儀に「Leica/TM30」)
「ライカ」は、計測機器のトップブランド。国産高級機をも大幅に上回る、素晴らしい精度を誇ります。しかし、従来の測量方法ではとてもこの高精度を活かせず、また価格も国産機の数倍いたしますため、採用する会社はごくわずかでした。
しかし、関技の「フローティング・システム」ならばその精度を100%活用できますので、採用を決定。常に5台の「ライカ」がフル稼働しております。
データ精度に関して妥協は一切ありません。
『人間』
いかに素晴らしいシステムを用いようとも、いかに優れた機材を所有しようとも、最終的にはそれらを活用する人間の能力が問われます。柔軟で高い精度を誇る関技のシステムは、であるがゆえになお一層、高い技能と判断力を有するエキスパートを必要とします。
関技のエンジニアは全員、「はかることはおれにまかせろ」という大きな自負と、その自負に見合う高い技術を誇ります。
そしてその自負は、現場経験に裏付けられています。
私たちはルーチン的な仕事を数こなす普通の測量会社ではありません。特殊建造物、大型建造物を担当する機会が多く、並の測量エンジニアよりもはるかに濃密な経験を、数多く積み重ねてまいりました。それが自負と技術に結実しているのです。
しかしもちろん、さらなる高精度と高効率を求めて、謙虚に新しい技術と新しいシステムの開発に取り組むことも忘れてはいません。私たちは、常に進化する人間・システム・機材を通じて、究極の精度を誇るサービスとデータを提供してまいります。
【図面作成・ソフト制作のコンセプト】 Concept of Planning & Computing
『コンピュータ資源の徹底活用』
関技では、早くから図面作成・データ作成にコンピュータを活用してまいりました。最も初期に活躍したコンピュータはFM11(富士通)であったといえば、その歴史と先見性がおわかりいただけますでしょうか。
高い精度を誇る測量データも、いざ図面に描かれる際に間違いだらけでは、なんの役にも立ちません。正確・確実かつ高速なシミュレーションや図面作成には、コンピュータの力が必須です。こうして培われた知識と経験が、現在では「フローティング・システム」を支えるプログラムツール群、図面作成ツール群などに脈々と受け継がれております。
また測量機器同様、こちらの機材にも投資を惜しみません。一般的なWindowsPCはもちろん、過去にはHP社製高性能ワークステーションから、PC98シリーズ、Macintosh、X68000にいたるまで、あらゆるコンピュータをそれぞれの役割に応じて使いこなしてまいりました。いまも新しいソフトの開発に、多数のマシンがフル稼働しています。
『人に優しく』
関技が測定した高精度データと、コンピュータの力をあわせれば、どのような図面作成の要求にも応えることができます。「基本理念」に掲載しました各種図面の他にも、カスタムメイドであらゆる図面に即座に対応いたします。
私たちはコンピュータを用いる時に陥りやすい罠、「人間が機械に歩み寄る」ことを厳しく戒めております。現場で大切な、「なすべきことに確実に役にたつ」ことを第一に、「見る人に優しい図面」をつくりあげています。
『いつでも一歩先の、一段上の視点から』
世界初のコンピュータが、ミサイルの弾道計算用に創られた話は有名です。
せっかくのコンピューティング・パワーです。せっかくの各種演算、表現、シミュレーションのツールです。様々な応用が考えられます。建築の分野のみならず、様々な分野で人の暮らしに役立つソフトを創っていこう、と日々ソフトの芽を探し、育んでおります。
例えば、平面図と断面図を入力すれば、コンクリートの量が自動積算できるソフトはできないか。
例えば、三次元ポリゴンの日影図で、一目で年間を通じた変化がわかるシミュレーター、プレゼンテーションソフトはできないか。
もっと便利にならないか、つまらない計算、つまらない作業から人の手を解放できないか。日夜(特にプログラマは夜に強いですから)コンピュータとにらめっこをしています。
関技は、最先端のコンピューティングシステムをフルに活用し、もう一歩便利な、もう一歩先をゆく図面・ソフトを提供してまいります。
【実績】 Achievements
『200m、最大2mm。』
百万の言葉を重ねるより、以下の「工事経歴」のページをご覧ください。
そして、もしお知り合いに関技と共に仕事をした方がおられましたら、ぜひお聞きください。
「彼らはどれくらいやるのか」と。
私たちは成し遂げた仕事に、絶対の自信と誇りを持っております。
できぬ仕事を無理にさせ、時間と費用を浪費する前に、関技にご相談下さい。
どんな複雑怪奇な形状でも、どんな巨大建造物でも測ってみせます。もちろん、最高の精度で。
【未来に向けて】 Our Dreams Come True
『みんなにやさしい建築を……』
依然として、建築現場は効率の悪い生産現場です。
厳しい国際競争にさらされている電機、自動車、食品、医薬品など各メーカーはもちろん、昨今は農業、漁業でさえ効率のいい経営が必要です。ところが建築現場では今日も、まずいポイントデータに起因する施工ミスで、膨大な量の、大金が投じられた廃棄物が運び出されていきます。
これでいいのでしょうか。
私たちは、建築のベースとなる「はかること」を徹底追及することで、現場全体の効率を上げ、工期を短縮し、無駄を省いてコストを下げ、廃棄物を減らすことができる、そう確信しています。
それが「みんなにやさしい建築」につながると考えています。
そのために今日も全力で、仕事に打ち込んでいます。
私たち「関技」を覚えていただけましたでしょうか。
かならず「覚えていてよかった」と思える日が来ることを、保証いたします。